2011年6月10日金曜日

シューベルトのアヴェ・マリア

シューベルトは転調の天才!
伴奏の色が美しく変化していきます。
そして、私にとっては、チェンジのポジションを往復する難曲です(;_;)
それにしても美しすぎます。

この曲、宗教曲と思え割れていますが、実は「エレンの歌第3番」という
のが本当のタイトルです。
曲の概要などはこちらをご覧ください。
この曲は、ウォルター・スコットの名高い叙事詩『湖上の美人(湖上の麗人) "The Lady of the Lake" 』の、アダム・シュトルク(Adam Storck)によるドイツ語訳に曲付けされたものなのだそうです。
詳しくは、『湖上の美人』と『アヴェ・マリア』をどうぞ!


エレンが、戦争に出た自分の父の身を案じて、聖母マリアに祈る歌。
もともとはドイツ語の歌詞で3番まであります。
その歌詞を日本語にしているものがあります。
訳詞は堀口敬三さん。この方の歌詞は、古い言葉を美しくつかわれていて、
本当に感動的であります。内容がドイツ語歌詞に忠実です。



1.

アヴェマリア わが君

野の果てに 嘆こう乙女が祈りを 
あ あわれと聞かせ給え
御許(みもと)に安らけく 憩わし給え
悩めるこの心 君に祈(ね)ぎまつる
アヴェマリア

2.
アヴェマリア わが君
巌(いわお)の臥所(ふしど)にも 君が恵みの許(えみのもと)
安らかけき 夢はあらん
君笑ませ給えば 花の香は絶えじ
頼るべきなき乙女 君に祈(ね)ぎまつる
アヴェマリア

3.
アヴェマリア わが君
禍(まが)つ日の恐れも
君がみ光(みひかり)に 雲と散りて 消えん
ひしがれし心を 君癒し給え
限りなき信仰(しん)をもて 君に祈(ね)ぎまつる
アヴェマリア


いつかこの日本語歌詞で3番まで歌ってみたいです。


ドイツ語のアヴェ・マリア 歌はバーバラ・ボニーです♬




パヴァロッティのラテン語のアヴェ・マリア


<練習のためのメモ>
楽曲に関しては
◎伴奏の転調やコードの変化を感じるために
伴奏のアルペジオを和音弾きしながら
メロディーを歌う。
◎コードによって和音の色が変わった箇所を確認する。

声に関しては、
◎鼻の奥から顔の全面に響くようにレガートの練習
◎身体の上・中・下の3つのポイントをいつも意識すること。
◎音が下降するときに高いポジションのまま歌うこと。
◎レガートを意識して歌う。
◎高い響を落とさないとこと、声がどのように響いていくかと
いうことを感じること。









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